割れ爪 亜鉛がケラチンを作る

爪のケラチンに亜鉛は不可欠

 爪は皮膚が角質化したものですが、その爪の主成分はタンパク質の一種「ケラチン」です。

 そしてケラチンを作るためにタンパク質合成の手助けをしているのが「亜鉛」なんです。
 亜鉛は健康な爪、そして皮膚を作る上で必要不可欠な必須微量ミネラルです。

 ところで、「ケラチン」と聞くと髪の毛を思い出す方もいるかもしれません。

 髪の毛も実はケラチンで出来ていますよね。
そのため、爪と同じように亜鉛の力を借りて、健康的な美しい髪を作り上げます。

 そんな爪や髪は、体の中でも細胞分裂の頻繁な場所なんだとか。
だから爪や髪はよく、体の健康状態を見るバロメーターとして使われるのだそうです。

 爪を作るのに大切な亜鉛が不足してしまうと、真っ先に症状が現れるのも爪や髪。
 爪が割れるだけでなく、髪が細くなったり切れやすくなっている方は亜鉛不足かもしれません。

日本人は慢性的な亜鉛不足が多い

 厚生労働省の亜鉛推奨摂取量は1日に、成人男性で12mg、成人女性で9mgだそうですが、同省の平成24年国民栄養調査では、成人男性8,9mg、成人女性7,2mgでした。そして毎年ほぼ横ばいの状態です。

 亜鉛の多い食べ物と言うと、一番に牡蠣(かき)、ウナギ、レバー、牛肉、チーズ、カシューナッツ、アーモンド、卵黄、納豆などなど。
 こう見ると、ダイエットなどに気を使うと本当に食べない物ばかりな気がします。。

 もともとミネラルの少ない土地柄の日本では、慢性的な亜鉛不足があるようです。

 亜鉛は体の活動に関わる300以上の体内酵素にとって無くてはならないミネラルで、体に必要なミネラルとして鉄分の次に多いもの。
 その亜鉛が不足する事で起こる弊害は多岐に渡ります。

割れ爪だけじゃない亜鉛で起こる症状

 爪や髪、皮膚の健康に大切な亜鉛が不足するとこんな影響があります。

傷口の治りが遅く炎症を起こしやすくなる

骨の成長に関わり、骨粗しょう症や関節炎の原因に

妊娠中の胎児の発育を阻害し、奇形児の危険も

脳の亜鉛が低下するとイライラやうつ病の危険

活性酸素を除去できなくなり、ダルさ倦怠感

味覚障害

インスリンの低下から糖尿病の危険

不妊症や生理不順

 亜鉛の欠乏にはまだ、ここに挙げ切らないほど様々な悪影響があり、そのバロメーターになるのが爪や髪の毛です。

 爪が割れやすくなったり白く艶がなくなる、抜け毛・白髪が増えるなどの変化に注意しましょう。

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