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ポリアミンとは
ポリアミンはすべての細胞の活性化や増殖に関係の深い成分です。
これは人だけでなく、微生物から植物、魚類、鳥類、細菌にまで、すべての生物が持っている成分で、生命活動に必要不可欠なものです。
そしてこのポリアミンは、老化が始まる原因として注目されている成分でもあります。
マウス実験でポリアミンを投与すると、毛並みが美しくなり寿命が延びたという研究結果もあり、ポリアミンが減少することで、体の健康が保てなくなり老化が進行すると言われています。
通常、すべての細胞内で作られている成分ですが、加齢とともに徐々に作ることが出来なくなり、老化による様々な変化が現れてくるのだそうです。
爪の健康とポリアミン
年齢を重ねるごとに皮膚の代謝が落ち、肌は乾燥傾向になりますが、また皮膚が変化したものである爪も、乾燥し厚くなっていきます。
この肌と爪の代謝にもポリアミンは大きく関わっていると言われます。
マウス実験で毛並みが改善されたように、皮膚細胞の活性化にポリアミンが素晴らしい効果を現しています。
これは、ポリアミンの作用で爪が薄く弱くなる訳ではありません。
皮膚の新陳代謝が正常になることで、皮膚の変化したものである爪も、健康で艶のある美しい美爪に変わっていきます。
アンチエイジングと寿命を伸ばす効果
老化現象がポリアミン減少と深い関わりがあるように、加齢とともに減少していくポリアミンを補給することで、アンチエイジング効果や寿命を延ばす効果が期待できます。
現に、マウス実験やヒトの免疫細胞、酵母菌などにポリアミンを投与することで、寿命を延ばす成果が数多く報告されています。
ヨーグルトの乳酸菌が健康や美容にとても良いと言われる効果にも、このポリアミン作用が関係しているそうです。
ポリアミンは腸内細菌でも作られており、ポリアミンを放出する細菌や、ポリアミンを吸収してしまう細菌が混在して、腸内のポリアミン濃度を決めています。
このポリアミン濃度を高める乳酸菌の種類や整腸作用によって、若々しいエイジング効果や寿命増進効果が変わってくるようです。
ポリアミンとガンの関係
ポリアミンはガン細胞でも作られています。そのため、ポリアミンの影響でガンになるのではという不安があるようです。
確かに、健康な細胞であれガン細胞であれ、ポリアミンは細胞活動に欠かせない成分です。
それではなぜ、ポリアミンで寿命が延びる研究結果が多く存在するのでしょう。
出産後、間もない母親の母乳には、豊富なポリアミンが含まれています。
これは、まだ未熟な赤ちゃんの発育を促進するためと言われています。
どの細胞内でも、ポリアミンは核酸(DNA、RNA)と結合して、遺伝情報を安定させる働きがあります。
すべての細胞の設計図として、DNAの突然変異を抑えるように補助してくれる訳です。
ガン細胞は細胞の突然変異で出来るものです。
つまり、充分なポリアミンはむしろガン細胞の発生を抑える作用があると考えられています。
ちなみに現在、ポリアミンがガンを発生させるという報告は世界中のどこにもありません。
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